2012年12月10日 11:00
およそ、五百五十年程前のむかし、この地に
「はやり病」が起こり、人々は苦しみ、村人たちが
死に恐れ困窮していたところ、旅の修行僧あり。
村人たちは、この修行僧にこの地に留まり、
寺を建立し、この病気を鎮めてくれるよう懇願した。
旅の僧は村人の心を察し哀れみ、願いを聞き入れた。
寺の建立する場所を思案しているとき、
今は「白龍池」と呼ばれる池より白い龍が天に昇り
「ここに寺を建てよ」と示した。
池の辺りに寺を建て、鎮守様を祀り、
こぞって祈願したところ、村人を救ったと記録にあり。
寺の名称を「後田山 白龍寺」と称したが、
後に「白龍山 瑞雲寺」と改名した。
今もこの「白龍池」には絶えることなく
水が湧き出て池を潤している。
この池は水飢餓と云われる年ですら
人々の水の難儀を救ってきた。
「白龍池」のご神体は白龍弁財天をお祀りし、
現在では寺の山門繁栄、人々の無病息災、家内安全、
交通安全、並びに学術芸術の神、福徳円満にして美人の神
として信仰されている。
現在では当山の春の年中行事である、
鎮守様大祭として行なっている。