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2014年09月08日
今日は、十五夜です
名月にみえる、うさぎさんのお話をします。

十五夜


『昔、あるところに
うさぎと狐と猿が暮らしていました
ある日、3匹は
疲れ果てた老人に出会います。
老人はおなかがすいて動けない、
何か食べ物をめぐんでくれと言い、
3匹は老人のために
食べ物を集めに出かけました。
やがて、猿は木に登っていろいろな
果実を採ってきて老人に食べさせました。
狐はお墓に行ってたくさんの
お供えものを盗ってきて
老人に与えました。しかしうさぎは
一生懸命頑張っても・・・
何も持ってくることができません。
そこで悩んだうさぎは覚悟を決め
もう一度探しに行くので火を焚いて
待っていて欲しいと伝えて出かけていきました。
猿と狐は火を焚いて待っていましたが、
手ぶらで帰ってきたうさぎを見て、
嘘つきだとなじります。するとうさぎは
「私には食べ物をとる力がありません。
ですから、どうぞ私を食べてください」といって
火の中にとびこみ、自分の身を老人に捧げたのです。
実は、その老人は
帝釈天(タイシャクテン)という神様で
3匹の行いを試そうとしたのです。
もとの姿に戻った帝釈天は
そんなうさぎを哀れみ
月の中にうさぎを甦らせて、皆の手本にしたそうです。
これは仏教説話からきているお話です。

十五夜


さらにこのお話には続きがあって
「うさぎを憐れんだ老人が、
その焼けた皮を剥いで月に映し、
皮を剥がれたうさぎは生き返る」という説もあります。
だから、月の黒い部分がうさぎなのでしょう。
また、うさぎが餅をついているのは
「老人のために餅つきをしている」とか
「うさぎが食べ物に困らないように」という説がありますが
中秋の名月が豊穣祝いであることを考えると
たくさんのお米がとれたことに
感謝する意が込められているようです。



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Posted by 白龍山 瑞雲寺 at 20:31 │住職日記

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